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<ボルナウイルス>進化に影響?4000万年前感染 ゲノムに遺伝子断片(毎日新聞)

 ◇大阪大准教授ら確認

 ヒトやゴリラなど多くの霊長類の共通祖先が、約4000万年前ごろに特殊なウイルスに感染し、ゲノム(全遺伝情報)のほぼ同じ場所にその遺伝子が組み込まれていたことを、大阪大微生物病研究所の朝長(ともなが)啓造准教授(ウイルス学)らが明らかにした。7日、英科学誌ネイチャー(電子版)に論文が掲載される。【野田武】

 ゲノムの中に含まれるウイルス遺伝子の断片は、その動物が過去に感染した証拠となり、「ウイルス化石」と呼ばれる。これまで知られていたのは「レトロウイルス」のみ。1億数千万年前に感染し、進化にかかわったことが分かっている。

 朝長准教授らは、レトロウイルスと同様、細胞の核の中で感染を続ける能力のある「ボルナウイルス」に注目。ヒトのゲノムの遺伝子を解析した結果、脳神経細胞に感染することが知られているボルナウイルスの遺伝子の断片があることを確認した。

 さらにこのウイルス化石を、どんな動物が持っているかを調べたところ、ヒト以外にチンパンジー、マーモセットなど5種類の霊長類のゲノムに存在した。これらは4000万年前ごろに共通の祖先から分かれて進化したため、このころにボルナウイルスに感染し、ウイルス遺伝子が取り込まれたと推定できるという。

 朝長准教授は「どの臓器でボルナウイルス遺伝子の断片が強く働いているかを調べ、どんな役割を及ぼしたか明らかにしたい」と話している。

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