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マルデアホな旅で元気に、会社員が珍地名紀行本(読売新聞)

 埼玉県入間市の会社員が、約13年かけて国内外の珍しい名前の土地100か所以上を訪ねた記録を出版し、話題になっている。

 エロマンガ、マルデアホ、笑内(おかしない)、鼻毛、南蛇井(なんじゃい)……。思わずニヤリとする地名のオンパレードに、「会社を解雇されてつらい時に本を読み、元気が出た」などの感想が届く。

 大手電機メーカーで半導体の研究開発に携わる安居(あんきょ)良基(よしもと)さん(36)は、慶大在学中の1996年3月、欧州旅行先のオランダで「スケベニンゲン」と読める街に立ち寄った。これをきっかけに、図書館で風変わりな地名を調べ、アルバイトでためたお金で旅行しては、道中をインターネットのホームページ(HP)で公開するなどし始めた。

 大学院を経て就職した後も連休などを使って旅を重ねた。豪州大陸の東方、バヌアツ共和国・エロマンガ島への旅では、首都から8人乗りプロペラ機で向かうと、電気も水道もない土地で歓迎式典を受け、族長の家に宿泊。海の幸や果物と自然を満喫した。

 一方、旅には出費やリスクも伴う。エロマンガ島への2泊3日の旅程には約60万円を費やし、アルゼンチン・マルデアホを訪ねた際は髄膜炎を患い、帰国後1週間近く仕事を休んだ。

 それでも旅を続けるのは、HPなどを見た人からの反応があるからだ。「こんな地名がある」「心が和んだ」などのメールが1日で10本届くことも。書籍化の誘いを受けて数年がかりでまとめた「世界でもっとも阿呆(あほう)な旅」(幻冬舎)が昨年11月に出版されると、さらに多くの感想が寄せられるように。

 「好きなことをやっているだけなのに」と恐縮気味の安居さん。「観光地ではないだけに、ありのままの文化を目にできる」と珍地名を追う旅は今後も続けるつもりだ。次の大型連休は「ボインシティー」(米国)、「バカヤマ」(インドネシア)などを狙っている。

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